大峰山の女人禁制
女人禁制解放への歴史



「大峰山」の「女人禁制」
「大峰山」はなぜ「女人禁制」
「大峰山」は修験道の聖地とされ、女性を排除してきました。そして、現在もなおその排除は続いています。

 2004年4月、あらたに結界門の前に建てられた看板には、「『女人禁制』は宗教的伝統として作り上げてきたものです」と書かれています。
 「宗教的伝統」といいますが、男性であれば誰でも入山できます。また修験道の教義には、「女人禁制」という文言は出てきません。

 伝統の中にも伝えていくべきものと、変えていった方がいいものがあるでしょう。こうした差別的伝統をこのまま続けてよいのでしょうか。人権の視点から、「宗教的伝統」をどのように考えていくかを今後提案していきたいです。
「大峰山女人禁制」のエリアについて
 「大峰山」は奈良県の南部、奈良県吉野郡天川村に位置し八経ガ岳、仏教ガ岳など吉野から熊野に続く山脈の名称です。この山脈の中で、山上ヶ岳(1719m)の頂上近くには大峰山寺蔵王堂があり古くから修験道の本山として聖域化され、山上ヶ岳を中心に約10km四方が「女人禁制」のエリアとして現在もなお残っています。

「女人禁制」のエリア付近の地図 (紀伊半島南部)
 >>山上ヶ岳:国土地理院 地図閲覧システム 2万5千分1地形
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